あの懐かしい雪国を

「お勧めの国、ですか?そうですね・・・」

帝國の難民受け入れが開始され、それに伴い移動先の希望調査がされていた。
各藩国には受け入れられる人数に限りがあるが、やはり人々の希望を第一に優先すべきだという事は犬猫関係ない考えであった。
とはいえ、全ての人々が他の藩国の事をしっているわけではなかった。
目の前にいる老人もその一人であった。

「そうですね…」
本来なら他の人の希望を叶える為に、まだ規定人数に達していない国に割り振るべきだろうが
「…後ほねっこ男爵領なんか、お勧めですよ」
だが、口から出たのは違う言葉だった。

「あそこはいいですよ~。ちょっと田舎で寒い所ですけど、静かで過ごしやすいですし、空気は綺麗で水も食べ物も美味しいです…あ、そうそう、最近鉄道も開通したとかで交通の便もよくなってるはずですよ。それになにより……」
「なにより?」
たずね返す老人に、一呼吸置いてニヤリと笑みを返す。
「あそこの女性は皆、素敵な人ばかりです」

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